ずっと借りたくて、でも図書館になくて困っていた本。
見つけたときは、それはもう、文字通り飛びつきました。
久々に読む吉田修一は、くすっと笑える笑いありのすてきな小説でした。
世之介って「好色一代男」の主人公の名前なのですね(大人になった今、「好色一代男」を読むのもありかも…と思ったり。)
世之介が大学1年の1年間をどう送ったか、彼にまつわる友達がその後どうなったか、過去と未来が交差する描き方がうまいです。ひきこまれる。金沢→大阪のバスの中で一気読み。
最後の方は若いっていいなぁ!と思いました。世之介と祥子ちゃんの恋愛とかね。
文庫になったら買おう。なんだかんだで私は吉田修一(と中村航とナオコーラ)の本に甘いのだ。
島本理生のハードカバー。図書館から借りました。
熊みたいな体格の優しい男の子や、カメラマンの師匠の性格や、主人公の心の傷の負い方なんかはいつものパターンでした。
このいつものパターン、あんまり好きじゃないんだけど、島本さんはこだわってんのかな。
島本さんは最近はあんまり好きじゃない短中編が多かったんですが、久々の長編で読み応えがありました。あっという間に読んでしまいました。
熊みたいな男の子・彌生君の母親思いさにいらっとした自分に驚きました。自分怖い。
いろんな意味で今の私には残酷な、なんか惨めな気分になる物語でした。
読んでしばらく気分が落ちましたもん…。ふー。
本屋さんで気になっていたので図書館で借りてみました。
大声では言えないけど、買わなくて正解です。
ライトすぎる。マンガみたいな話のすすみかた。
いろいろ若すぎる。(でも作者は私より10も年上)
主人公が10tと書かれたハンマー持って現れそうな小説(マンガだったら許せるんだけどね…)
こんな青春時代はぜったい夢見ない。ご都合主義すぎる。
「んなわけないでしょー」と何度読むのをやめようと思ったことか。
せっかく借りたんだし、と全部読みましたが。
極端なキャラ設定がマンガみたいだなー。
ライトな小説が読みたい人にはうってつけかも。
私は無理でした。ざんねん。
図書館から借りてきて
「テーマが心中…、重そうだなー」
と気がつきましたが、読み切りました。そんなに重くもなかったし。
前世あり、幽霊あり、などただの心中ではない話が主でした。
不倫相手を「前世は一緒になれず心中した人」と信じて振り回される女性が主人公の「君は夜」とかを読むと、「三浦しをんってこういうのも書くのかー」と新しい発見がありました。
勝手に、三浦しをん=文化系女子(乙女とも言う)の代弁者、と思っていたので。
ほかの本も借りているので、ぼちぼち通勤中にでも読んでいこうと思います。
角田光代の文庫書き下ろし。
今週鳥取に出張があったので「移動時間の暇つぶし」として購入しました。
話自体は何の変哲もない「35歳だけどこれからの人生このままでいいのか?」というありきたりな感じでした。
ありきたりなテーマだけど、28歳女にはぐさっとくるものもあるわけで(笑)色々考えさせられました。
私は、正直精神的にはまだこれからのことは分からないけど、生活的には今のままでけっこう暮らせるんだよなー(会社をリストラされるとか、会社がつぶれなければ)。
この本ではそういう「生活的に独立してしまっている女の人」が3人くらい出てきて、不倫してみたり、逃げようとしている男に追いすがったり、何のときめきもない幼なじみに「結婚しよう」と言われたりしますが、正直自分にはそんなことたぶん、ないぞ。
となると、人生このまま特に波もなく進むってこともありうる…、とか考えてちょっとブルーになりました。
まだ起こってもない未来のことを心配してもしょうがないんだけど。
すごくおもしろい!という小説ではなかったけど、思うところはたくさん出てきた本でした。
重松清の「秋」をモチーフにした短編集(秋がモチーフとか読み終わるまですっかり忘れていたけど)
親を介護する話とか、ふるさとに帰らない長男の話(2作くらいあった)とか、こういうのを描かせるとうまいんだよなー。
全体的に短編集なので読みやすいです。しかし若干あっさりしすぎていた感も…
久々に重い重松さんの小説が読みたくなりました。
明日借りてくるかー。
図書館で借りた角田光代さん小説です。まだ文庫にはなっていないです。
ハードカバーを見つけた瞬間、他の本が重くなっているにもかかわらず借りてしまうなんて、本当に私は角田光代の小説が好きなんだなー(たぶん小説の「アタリ」率が高いからだと思います。)
今回の話は、ネタバレしてしまえば、「過去に同じクリニックで登録ドナーと人工授精をして子どもを生んだ家族が、夏休みにキャンプしていた」話です。
こういうあやうい、いびつな家族の話を描かせたら角田さんはうまいなー、と思います。
「登録ドナーがよい」「人工授精は悪いこと」というような視点ではなく、「こういう物語があります」という客観的というか、淡々と描いてくれるのが好きです。
あと登場する人物に紗有美という「なんかうっとうしい(空気が読めない?とでもいうか)」女の子が出てくるのですが、エンタメ小説には出てこないこういう女の子を描かせたときの角田さんの実力ったらないです。うまい。
しかしこういう「子どもがほしい!」系の小説(過去に読んだので言えば橋本紡の「もうすぐ」とか)は、やっぱり読んでいて何かなじめません。
自分が結婚してないからかもしれないけど、こんなに「子どもがほしい!」と切望したことないもん。
自分も35歳くらいになったらとか、「生むのが難しい体質ですね」とかお医者さんに言われたら「人工授精してでもほしくなる」のでしょうか?何か避妊のコントロールはともかく、懐妊をコントロールしてしまうなんて怖いな、とか今は思ってしまうんですが…。
うーん、まだ謎です。
葉室さんブームを受けて図書館から借りてきました。
しかし、ちょっと期待はずれ…だったかな。
長崎屋の姉妹が麻薬密輸組織の事件に巻き込まれながら、自分の大事な人を守っていく話。だけど、せっかく姉妹が2人いて年頃の男の人が3人出てくるなら、もっとドロドロしてもいいのにー!と思いました。
そもそも男女が白昼堂々並んであるくのが許されているのか?という疑問も持ったり。
逆に脇役だけど、シーボルトとその妻(日本の芸者)、そして娘イネの人生のほうに興味があります。
この3人の物語を読んでみたいです。
ごめんね!綿矢りさをなめていたよ!!
と後悔するくらい面白かったです。土曜の深夜一気読み!ひえー。
これはぜひ文庫になったら同期のN田くんに買ってほしいと思います。おすすめ。
(ちょっと作風違うけど、島本理生の「ナラタージュ」みたいな熱量を持っていたよ)
綿矢りさ=ふわふわした純文学小説家、というイメージが強く「インストール」「蹴りたい背中」を過去読んでもきっとぐっとこなかったんですけど(読んだ記憶はあるけど感想を持った記憶なし)、3作目「夢を与える」にして「作風変わったなぁ。文章に説得力あるなぁ」と感心してしまいました。
主人公の夕子はチャイルドタレントだけど、特に天狗になるわけでもなく常に何かにおびえながら生活している普通の女の子、が恋愛を通して変わっていく姿がすごいです。説得力ある、と私は思いました。
ドロドロだけど書ききった感じがすごく出ていて、つられて思わず読み切ってしまいました。
夕子の両親の冷えきった関係も「いい」です。
突然綿矢りさに興味が出てきました。
「勝手にふるえてろ」「かわいそうだね?」も読んでみたいです。
週末ひまだったので、図書館で大量に本を借りてきました。
そのうちの1冊。あさのあつこさんです。
勝手に思い込んでいただけだけど、もうあさのあつこさんを「児童文学作家」として見るのはやめようと思いました。
あさのあつこさんの文章はこども向けではちっともないです。もしかしたら「バッテリー」とか「MANZAI」ではそうなのかもしれないけど、前に読んだ時代劇3部作といい、本作といい、大人に読みやすい的確な文章でした。
話は「ちょっと出来過ぎ?」と思うようなところも多々ありましたが、でもこのクオリティーで仕上げてくるんだったら定期的に図書館で借りたいと思います(えらそう)
こんなふうにきれいに年をとって死ねたらいいんでしょうけど、そうもうまくいかないんでしょうな。無理無理。
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