図書館で借りた角田光代さん小説です。まだ文庫にはなっていないです。
ハードカバーを見つけた瞬間、他の本が重くなっているにもかかわらず借りてしまうなんて、本当に私は角田光代の小説が好きなんだなー(たぶん小説の「アタリ」率が高いからだと思います。)
今回の話は、ネタバレしてしまえば、「過去に同じクリニックで登録ドナーと人工授精をして子どもを生んだ家族が、夏休みにキャンプしていた」話です。
こういうあやうい、いびつな家族の話を描かせたら角田さんはうまいなー、と思います。
「登録ドナーがよい」「人工授精は悪いこと」というような視点ではなく、「こういう物語があります」という客観的というか、淡々と描いてくれるのが好きです。
あと登場する人物に紗有美という「なんかうっとうしい(空気が読めない?とでもいうか)」女の子が出てくるのですが、エンタメ小説には出てこないこういう女の子を描かせたときの角田さんの実力ったらないです。うまい。
しかしこういう「子どもがほしい!」系の小説(過去に読んだので言えば橋本紡の「もうすぐ」とか)は、やっぱり読んでいて何かなじめません。
自分が結婚してないからかもしれないけど、こんなに「子どもがほしい!」と切望したことないもん。
自分も35歳くらいになったらとか、「生むのが難しい体質ですね」とかお医者さんに言われたら「人工授精してでもほしくなる」のでしょうか?何か避妊のコントロールはともかく、懐妊をコントロールしてしまうなんて怖いな、とか今は思ってしまうんですが…。
うーん、まだ謎です。