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少しだけ欠けた月―季節風 秋

重松 清 / 文藝春秋

秋にまつわる重松清短編集。春夏冬もあります。

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重松清の「秋」をモチーフにした短編集(秋がモチーフとか読み終わるまですっかり忘れていたけど)
親を介護する話とか、ふるさとに帰らない長男の話(2作くらいあった)とか、こういうのを描かせるとうまいんだよなー。

全体的に短編集なので読みやすいです。しかし若干あっさりしすぎていた感も…
久々に重い重松さんの小説が読みたくなりました。
明日借りてくるかー。
# by heteiru220 | 2012-05-19 22:51 | | Comments(0)

ひそやかな花園

角田 光代 / 毎日新聞社

子どもの頃、夏休みはいつも見知らぬ家族同士が集まってキャンプをしていた。いつしかそれはなくなったが、何の集まりだったのだろう。子どもたちは大人になって謎をさぐることにする。

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図書館で借りた角田光代さん小説です。まだ文庫にはなっていないです。
ハードカバーを見つけた瞬間、他の本が重くなっているにもかかわらず借りてしまうなんて、本当に私は角田光代の小説が好きなんだなー(たぶん小説の「アタリ」率が高いからだと思います。)

今回の話は、ネタバレしてしまえば、「過去に同じクリニックで登録ドナーと人工授精をして子どもを生んだ家族が、夏休みにキャンプしていた」話です。
こういうあやうい、いびつな家族の話を描かせたら角田さんはうまいなー、と思います。
「登録ドナーがよい」「人工授精は悪いこと」というような視点ではなく、「こういう物語があります」という客観的というか、淡々と描いてくれるのが好きです。
あと登場する人物に紗有美という「なんかうっとうしい(空気が読めない?とでもいうか)」女の子が出てくるのですが、エンタメ小説には出てこないこういう女の子を描かせたときの角田さんの実力ったらないです。うまい。

しかしこういう「子どもがほしい!」系の小説(過去に読んだので言えば橋本紡の「もうすぐ」とか)は、やっぱり読んでいて何かなじめません。
自分が結婚してないからかもしれないけど、こんなに「子どもがほしい!」と切望したことないもん。
自分も35歳くらいになったらとか、「生むのが難しい体質ですね」とかお医者さんに言われたら「人工授精してでもほしくなる」のでしょうか?何か避妊のコントロールはともかく、懐妊をコントロールしてしまうなんて怖いな、とか今は思ってしまうんですが…。
うーん、まだ謎です。
# by heteiru220 | 2012-05-19 22:44 | | Comments(0)

オランダ宿の娘 (ハヤカワ・ミステリワールド)

葉室麟 / 早川書房

江戸時代、オランダ使節団の定宿になっていた長崎屋。そこにはるんと美鶴という姉妹がいた。ある日、オランダからやってきたシーボルトを巡って事件が起こる。

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葉室さんブームを受けて図書館から借りてきました。
しかし、ちょっと期待はずれ…だったかな。
長崎屋の姉妹が麻薬密輸組織の事件に巻き込まれながら、自分の大事な人を守っていく話。だけど、せっかく姉妹が2人いて年頃の男の人が3人出てくるなら、もっとドロドロしてもいいのにー!と思いました。
そもそも男女が白昼堂々並んであるくのが許されているのか?という疑問も持ったり。

逆に脇役だけど、シーボルトとその妻(日本の芸者)、そして娘イネの人生のほうに興味があります。
この3人の物語を読んでみたいです。
# by heteiru220 | 2012-05-17 20:24 | | Comments(2)

夢を与える

綿矢 りさ / 河出書房新社

ある出来事をきっかけにチャイルドタレントとしてブレイクした夕子。しかし彼女はいつも不安な気持ちを抱えていた。

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ごめんね!綿矢りさをなめていたよ!!
と後悔するくらい面白かったです。土曜の深夜一気読み!ひえー。
これはぜひ文庫になったら同期のN田くんに買ってほしいと思います。おすすめ。
(ちょっと作風違うけど、島本理生の「ナラタージュ」みたいな熱量を持っていたよ)

綿矢りさ=ふわふわした純文学小説家、というイメージが強く「インストール」「蹴りたい背中」を過去読んでもきっとぐっとこなかったんですけど(読んだ記憶はあるけど感想を持った記憶なし)、3作目「夢を与える」にして「作風変わったなぁ。文章に説得力あるなぁ」と感心してしまいました。
主人公の夕子はチャイルドタレントだけど、特に天狗になるわけでもなく常に何かにおびえながら生活している普通の女の子、が恋愛を通して変わっていく姿がすごいです。説得力ある、と私は思いました。
ドロドロだけど書ききった感じがすごく出ていて、つられて思わず読み切ってしまいました。
夕子の両親の冷えきった関係も「いい」です。

突然綿矢りさに興味が出てきました。
「勝手にふるえてろ」「かわいそうだね?」も読んでみたいです。
# by heteiru220 | 2012-05-14 21:08 | | Comments(0)

金色の野辺に唄う

あさの あつこ / 小学館

松枝は92歳の大往生を迎えようとしていた。彼女の死と彼女に支えられたことのある4人のショートストーリー

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週末ひまだったので、図書館で大量に本を借りてきました。
そのうちの1冊。あさのあつこさんです。

勝手に思い込んでいただけだけど、もうあさのあつこさんを「児童文学作家」として見るのはやめようと思いました。
あさのあつこさんの文章はこども向けではちっともないです。もしかしたら「バッテリー」とか「MANZAI」ではそうなのかもしれないけど、前に読んだ時代劇3部作といい、本作といい、大人に読みやすい的確な文章でした。
話は「ちょっと出来過ぎ?」と思うようなところも多々ありましたが、でもこのクオリティーで仕上げてくるんだったら定期的に図書館で借りたいと思います(えらそう)

こんなふうにきれいに年をとって死ねたらいいんでしょうけど、そうもうまくいかないんでしょうな。無理無理。
# by heteiru220 | 2012-05-14 20:59 | | Comments(0)